IP分散サーバーでサテライトサイトを構築する為の基礎知識

1つのメインコンテンツサイトに対し、より多くの集客を求める手法として、サブコンテンツを外部サイトで作って、メインサイトにリンクで繋げる方法があります。これをサテライトサイトといいます。
目次
サテライトサイトとはなにか?
サテライトサイトとは、衛星サイトともよばれ、メインサイトの集客に役立つ手法として多くのWEBマスター達が行っています。核となるメインサイトに対し、補足情報やコラムなどで広くメインサイトを紹介する事で活用されていますが、SEO対策の一環として、数百のサテライトサイトを作り、検索順位を上げる為に使われる事も少なくありません。

サテライトサイトの現状
現在では、Googleアルゴリズムの進化によって、大量に生成された価値のないサテライトサイトの強引な順位獲得に対しては厳しい基準が設けられており、被リンク獲得の為の無価値なサテライトサイトは、その数に比例した成果が得られない上、メインサイトのペナルティによって検索順位下落、場合によっては検索対象から外される場合があります。

サテライトサイトの価値
とはいえ、サテライトサイトがタブーな手法だと決めつけられたわけではありません。現にGoogleも次のように発言しています。
「メインサイトと、サテライトサイト2サイト同士をリンクする事は問題ない。」
メインサイトとサテライトサイト、この2つが高い価値をもってつながる分には問題がないという事は、サテライトサイト自体を否定しているわけではないという事が分かります。そして2つという数は、あくまでも基準であって3つ作ったらダメという事ではないと感じます。

あくまでも価値のあるサテライトサイトであるべき
近年、コーポレートサイトなどでも、自社のサービスや行動、知識などをコラム形式でサテライトサイトとして展開する企業が増えてきました。その企業しか発信できない情報であれば、それは価値のあるサテライトサイトとして、閲覧者を含めて検索エンジンなども高く評価するはずです。
SNSも立派なサテライトサイト
もう世界中で利用されているSNS(twitterやfacebook)などのソーシャルネットワークサービスも、立派なサテライトサイトとして機能すると考えます。一意、自分にしか発信できない情報があるとすれば、そのニーズ合わせてより多くの閲覧者が訪れ、結果としてメインサイトへの流入を増やす事が可能なはずです。

サテライトサイトの悪評と誤解
世間ではサテライトサイト自体がSEO対策に無効だと考える方も多くいるようですが、それは被リンク獲得の為に、ありえない数の無価値なサイトを大量生成している事に対する評価だと改めて認識しなおす必要があります。
大量のサテライトサイト有効性について
では大量のサテライトサイトを作るが事はいけないのか?これも違うと思います。
例えば美容液の宣伝サイトがあるとして、そのサイトが発信すべきコンテンツが、メインサイトに詰め込みきれない場合などあるとします。
美容液の宣伝で伝えたい事の1つにユーザーレビューがありますよね。
1000人のユーザーレビューがあるとして、1人のユーザーレビューの情報量がとても多く、かつ1人のユーザーに対して数多くの意見(投稿)を期待しているとすればどうでしょう?
この情報は立派な宣伝材料となり、その企業にとっては高い価値を持つコンテンツとして、少しでも企業は多くの人に見てもらえるよう活動します。
「少しでも多くの人の見てもらえるよう」
これがホームページの根幹にある目的です。
では、自社のメインサイトにそのレビュー情報をまとめて公開している場合はどうでしょう。
もちろんサイト自体の価値は上がり、情報量としては申し分ない結果として一定の閲覧者の獲得、検索順位の上昇は見込めるでしょう。

ここでもう一度。
「少しでも多くの人の見てもらえるよう」
ユーザーレビューにおいては、化粧品のみならず、そのユーザーの日常や好み、その他の美容系の情報についても許可したブログを展開したらどうでしょう。そのブログが他のサイトともリンクしているなら、まさにサテライトサイトの真骨頂ですね。
もう既に皆さんが使っているSNSも立派なサテライトサイトという事になります。
自社サービスの美容液でしか見てもらえない自社ページより、幅広い情報の一部となって発信するサテライトサイトの方が、圧倒的に数多くの潜在ユーザーに閲覧され、自社ページへの流入につながります。
結果、自社サイトの様々なキーワードでの検索順位があがり、多くの閲覧者が自社サイトを訪れる相乗効果が生まれます。無論、売り上げが上がります。認知度が上がります。ブランド力がつきます。
当たり前ですが、これがサテライトサイトの本来の性能です。
まとめ
サテライトサイトを有効に利用する為には、価値のあるサイトであり、商品レビューや目的がハッキリしているブログなどを複数人が運営している事がベストです。ただし、同じ社内で複数人が同じサーバー(同じIPアドレス)を使って複数のサテライトサイトを運営する場合、同一人物によって意図的に順位上昇を狙っていると見なされる場合もありますので、こういうケースにおいてはIP分散サーバーを利用するのも1つの方法でしょう。